わが国においては、糖尿病患者数の増加が課題となっており、糖尿病は放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、患者のQOLや医療経済的等社会的に大きな影響を及ぼします。
国では、「健康日本21(第3次)」において、糖尿病性腎症による年間新規透析導入患者数の減少等を数値目標として掲げ、さまざまな取組を進めています。また、行政と医療関係者が連携体制を構築し、糖尿病性腎症重症化予防の取組を全国に横展開するため、平成28年3月に日本医師会、日本糖尿病対策推進会議及び厚生労働省において、糖尿病性腎症重症化予防に係る連携協定を締結するとともに、「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」(平成28年4月)を策定し、取組を推進しているところです。
糖尿病性腎症重症化予防に取り組む自治体は増加しておりますが、更なる取組の拡大を図ると同時に取組内容を充実させるため、今般、「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を改定し、対象者の年齢層を考慮した取組、対象者の抽出基準と対象者の状態に応じた介入方法例及び評価指標例等を整理しました。
日本栄養士会ホームページ(https://www.dietitian.or.jp/trends/2023/349.html)もご覧ください